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ファッション好きなりのミニマル生活を目指して

もしも私の祖父が「人生がときめく片づけの魔法」を読んだら

今日はちょうど帰省しているので、父方の祖父母のお墓参りに行ってきました。

祖父母のお墓がある霊園は隣の市にあって、バスを乗り継いで行ってきました。

私の祖父はとても几帳面で行動的な人で、英語を話し、そろばんを習っていたので暗算が得意で、字も達筆で、優しくて大好きでした。

戦後、敗戦国の日本が貧しかった時代、米軍基地で日本人勤務者を募集した時に、多くの応募があったらしいのですが、英語・そろばん・タイピングができた祖父が採用されたんだそうです。

戦時中に隠れて敵国の言葉を勉強していたって、祖父凄いな。

その後、語学力を活かし貿易会社に75歳まで勤めていた祖父は、晩年になっても英語の勉強をずっとしていて、真面目におとぼけで、面白い人でした。

私が32歳の時に亡くなったけど、その後私もアパレルの仕事で海外に毎年出張するようになって、それを祖父が知ったら喜んでくれただろうなって思います。

祖父は写真や日記(父が小学生時代の祖父の日記まであった)や旅行先のチケット、果ては毎朝行っていたデニーズのレシートまで、ありとあらゆるものを取っておく人だったそうです。

それらを綺麗にファイリングした祖父の部屋は、物は多かったけどとてもキレイに整理整頓されていました。

ただ、祖父が亡くなった後の膨大な遺品整理が大変だったと聞いています。

祖父が生前に断捨離やミニマリストを知っていたらどうなっていたのかな?

でも自分で自分を管理できる人だったので、そういう人は物をもっていても大丈夫なのかも。

私はどうしても綺麗に整理整頓できないので、物を減らす事が自分にあっているのだろう。

祖父が生きた時代は貧しく物がない戦時中から戦後、高度経済成長期を経て、便利な機器がどんどん増えていく中、そういった物を多く持つことが美徳とされていたのかもしれない。

あの時代にミニマリストの本が出ても誰も買わなかったのかも。

物が多い生活が長く続き、不況が続く今の日本だからこそ、シンプルな生活の美点に目が行くのかもしれないですね。